結婚記念日って、なにしてますかー?
違う場所で生まれ育った二人が永遠を誓った日。家族となった日。
普段はファミレスしか入らないけど、この日はちょっと特別なレストランを予約。
恋人同士の時みたいにちょっとオシャレなんかしちゃったりして。
もうあれから〇〇年経つのね。あの頃は若かったわ、しょっちゅうケンカばかりして…
なんて結婚当初のことを振り返ったりするのでしょうか。
我が家はつい最近5回目の結婚記念日をささやかにお祝いしました。
今までお祝いした5回の中で、いっちばん穏やかな記念日!
つまり、逆にそれまでの4回は穏やかではなかったという事です(笑)
何度も失敗をして繰り返してたどり着いた5回目の記念日。
そこから見えてきたうつ男くんを支える妻にできることについてのお話でございます。
①一年目の失敗、日帰り陶芸旅行
②懲りずに計画!鎌倉旅行
③うつになりやすい性格
④無理なくうつ男くんを支えるコツ
①一年目の失敗、日帰り陶芸旅行
基本的にわたしは頭の中がハッピーで、イベントとか週末どこで何するとか考えるのが大好き。
そんなわけで結婚記念日も何か楽しいことを計画して思い出を残すことを提案。
そうだ、陶芸に行こう!
やさしいうつ男くんはもちろん私の気持ちを尊重してくれて、関東の奥地へ実家の車を借りて陶芸体験をしに行くことになりました。
でもなんだか朝から表情が硬いうつ男くん。
「今日ちょっと調子わるいみたいで…」
そうか、よりにもよって結婚記念日が調子悪いのか。
しょうがない、そういう時もあるよね。
どうしようか、陶芸キャンセルしたほうがいいかな…。
「行けないほどじゃないから大丈夫!行こう。」
うつ男くんのことばを信じていざ出発。
久しぶりのドライブでノリノリの音楽をかけながら高速をビュンビュン走る。
スムーズに目的地付近の出口で高速を降り、一般道をゆるゆる走行。
時間にもゆとりがあるし、陶芸の前にお昼ご飯を食べる事に。
全く知らない土地で、特に食べたいお店も決めていなかった私達は適当に見つけた和食屋さんをチョイス。
お腹すいた~何食べようかな~。
うつ男くんがゆっくりゆっくり店の駐車場に車を止めようとしたその時。
ガリ!ガガガガガ…
うわ~、やな予感。
車から降りてみるとバンパーの下に白い擦り傷がついているではありませんか。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ…」
うつ男くんの気分はさらに急降下。
その後の陶芸でどんな様子だったかなんて、言うまでもありませんね。
今思えば特に陶芸に興味があったわけでもないうつ男くんへの追い打ちは相当なものだったでしょう。
うつ男くん、すごい優しいんですよ。
自分の気持ちよりも私の望みを優先しようとしてくれる。
結婚当初から良い夫になるぞ!と張り切っていたものだから、がんばってくれたんですね。
なんてマジメなんだぁ、有難や有難や。
でも、もっとうつ男くんの心の声に耳を傾けなければと思わせる事件でした。
②懲りずに計画!鎌倉旅行
やっぱりイベント好きなわたしは懲りずに今度は一泊旅行を計画。
この頃私は妊娠8か月で、二人っきりの結婚記念日はしばらくはないだろうということでちょっとスペシャルにしたかったのです。
我が家から鎌倉は日帰りできる距離にあるのですが、あえて一泊することに。
私が妊婦であまり早く動けないことに理解があるうつ男くんはもちろん快諾してくれました。
ふたりが気に入った「絶妙な距離感」が売りのオーナーのいるペンションを予約して、他には特に予定を組まないゆったりとした旅になるはずでした。
が、しかし!鎌倉を満喫したい欲が出た私は雑誌を片手に翌日見に行きたい場所をくまなくチェック。
結局色々なところにうつ男くんを連れまわすことになりました。
「ふぁ~。」
「はぁ~。」
あくびを連発し始めるうつ男くん。
これ、うつ男くんの分かり易いサインなんです。
疲れちゃったな~、でも妻には悪いしそんなこと言えないなっていうサイン。
やっぱり言えないんですよね、自然にガマンしちゃうとこがある。
まだまだ手の平で夫を転がすようになるには程遠いなぁと実感しました。
③ うつになりやすい性格
この辺で、大体うつ男くんの特徴が見えてきたのではないでしょうか。
うつを患っている全ての方が当てはまるわけではないのですが、こんな性格の人がうつになり易いと言われています。
責任感が強い、完璧主義、真面目、正直、常に他人への配慮を忘れない、円満な関係を保とうとする、頑張り屋、頼まれると断れない。
つまり、優しくていい人です。
うつ男くんはばっちり当てはまっています!
外ではみんなにいい人なんだから、妻にはいい人でなくたっていいじゃない。
どれだけわがままに、ありのままの自分でいられるようにしてあげられるかが妻の腕の見せどころ。
なーんて思ってます。
うつ男くんが自分らしく自由に生きてほしい、これが妻の切なる願いであり人生の目的です。
④無理なくうつ男くんを支えるコツ
でもこんな私にこう言う人が沢山います。
「頑張りすぎないで!!」
「ガマンばかりして…」
私のことまで気遣ってくれて、本当にありがとうございます。
でも大丈夫。
うつ男くんを支える妻でいるコツみたいなもんが一つあるんです。
それは、小さな楽しみを思いきり楽しむこと!!
結婚記念日3、4年目の時に行こうとしていたお気に入りのレストランがありまして。
でもうつ男くんの体調が悪くて行けなかったんです。
だから、今年は結婚記念日はレストランで食事っていう王道をはじめから頭に入れずに自宅でお祝いすることにしました。
とはいえ2歳と0歳のムスメたちが一緒にいて、常に遊んで遊んで~ってくるのでゆっくり手の込んだ料理なんて出来ません。
だけど何かいつもと違うスペシャルがしたい!
ということで、友人から頂いた美味し~いたまごを使ってマヨネーズを手づくりすることにしました。
店では決して味わえないまったりとした濃厚なマヨネーズ。
わたし、すごく贅沢な結婚記念日しちゃってる!!
結局、夫婦が笑顔で無理なく過ごせないとお祝いする意味がないよなぁと原点に返らせてもらいました。
どんな夫婦も他人同士。
自分にとって楽しい事が相手にとっては疲れちゃうなんてこと、あると思います。
でも二人にとって心地よい、「ちょうどいい」楽しみ方って探したらちゃんと見つかるはず。
何年経っても、思いやりあえる夫婦でありたいなぁと思った5年目でした。
でもやっぱり自分一人ではうつ男くんを支えることは出来ません。
家族や友人がうつ男くんのことも私のことも気にかけてくれている。
独りではないと、いつでも助けるからねと声をかけてくれています。
恵まれてそのような温かい人たちに囲まれて私たちは生きています。
みなさん、本当に本当にありがとう。
危なっかしい夫婦ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。